河合塾『2024共通テスト対策問題パック』の難易度と上手な使い方

教育(大学入試)
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いよいよ共通テストが目の前に迫り、『予想問題』はどれをやるべきなのか、
どの程度のレベルなのか、いつやるべきなのか・・・などの質問が多くなってきました。

今回は3予備校から市販されている『予想問題』の中から、河合塾が出版している
【共通テスト対策問題パック】
のレベル設定や、使用時期などをまとめていきます。

現在の到達点によって、使用する問題も変わると思います。
そういった部分で力になれれば幸いです。

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 対応している教科・科目

河合塾から出版されている【共通テスト対策問題パック】は、驚きの6教科19科目に
対応しています。

  • 英語[リーディング]
  • 英語[リスニング] ※音源はダウンロード
  • 数学Ⅰ・A
  • 数学Ⅱ・B
  • 国語
  • 物理基礎 / 化学基礎 / 生物基礎 / 地学基礎
  • 物理/ 化学 / 生物 / 地学  ※地学はこのパックのみ
  • 世界史B / 日本史B / 地理B
  • 現代社会 / 倫理 / 政治・経済 / 倫理、政治・経済

国公立大学の受験において、必要な科目はすべて揃っています。
ここの安心感は大きいですね。

編集:河合出版編集部
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 問題の難易度

全体的な問題の難易度としては、昨年の共通テスト比べればはるかに簡単です。
センター試験と比較してもやや簡単な年度ぐらいのイメージ。

  • リーディング:単語レベル、文章レベルとも並
  • リスニング:聞き取りやすいというより、ゆっくり。発音も聞き取りやすい。
          設問を読む時間、解答を検討する時間も十分。
  • 数学ⅠA:全体的に簡単。共通テスト対策しては少し物足りない。
         文章量はデータの分析 と 場合の数・確率 で多め。
         思考力を要する問題は少なく、60分を試験時間に設定して演習してもいい。
  • 数学ⅡB:とにかく問題が少ない・・・。とってつけたような線形計画法も・・・。
         計算が単純で時間がかかる要素がない。数列で少し手間取るぐらい?
         数学が易化するとしてもここまで簡単にはならないでしょう??
  • 国語:現代文では文章Ⅰ・Ⅱの比較、ノート・資料も登場し共通テスト対策らしい内容。
       漢文では漢詩の出題もあり、これも共通テストを意識した内容になっている。
  • 理科:全体的に思考力を要する問題が多い。
       グラフからデータを読み取る必要があったり、具体的な数値を代入したりと
       知識だけでなく思考力と確かな計算力を求められる。
       特に化学は問題を通して考える必要があり時間が足りない人もいると思われる。
       共通テスト対策としては申し分ないレベル。
  • 社会:資料・グラフ・数値データがふんだんに活用され、思考力を試す問題がしっかりと
       出題
    されている。共通テスト対策としては申し分ないレベル。
       センター試験の過去問では演習が難しい部分もあるのでしっかりと解いておきたい。
       世界史は『本番で出ることを期待したい』シチュエーションが用意されている。

解説はさすがに河合塾クオリティ。非常に詳しい解説で勉強になります。

すでに試行調査を含めれば、6回分の共通テストが大学入試センターから提供されています。
それを踏まえると、英語と数学はもう少し頑張って欲しいなと感じます。

編集:河合出版編集部
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 どんな人が、いつ解くべきか

問題の難易度を考えると、でにある程度のレベルまで完成している人には向きません。
センター試験の過去問をある程度(5~10年分)こなした人で共通テストへの対応を
始めたい人に向くレベルといえます。

共通テストの目標点数が 55~65%程度の人に最適と思います。

このパックを解くタイミングですが・・・
英数の難易度に若干の問題はありますが、全体としては共通テスト対策として活用できます。
ゆえに『12月最終週~1月第1週 に解くべき』 です。

この予想問題パックを解いて、共通テストに向けたさらなる対策が必要な教科は・・・
共通テスト総合問題集(黒本:河合塾)や、共通テスト実戦模試(緑本:Z会)を
解いて練習を重ねていきましょう。

そもそも知識不足、演習不足を感じるなら・・・必要な知識の修得か、センター過去問を
手に入るだけ解く、もしくは河合塾が出版している『共通テスト総合問題集』を解くという
対策をきちんと行っていきましょう。

 まとめ

共通テストへの対応:主要科目は見た目だけ。理社はしっかり対応されてる。
問題の難易度:英数は共通テストとしては微妙。国・理・社は共通テストに対応している。
対象と演習時期:目標得点率が55~65%。12月末~1月初旬に解いて対策!

大幅難化の次の年。易化すると予想されますが、共通テストはそこまで甘くないと思います。
ですが、試行問題から各予備校が作成した予想問題は有効に活用しましょう。

基礎基本の抜けはないか、きちんと思考して問題を解けているか、
長いリード文から必要な部分をピックアップできているかなど、チェックする項目は
たくさんあります。

第一志望校合格を目指して、やれることをすべてやりきりましょう。

以上、お読みいただきありがとうございました。

編集:河合出版編集部
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コメント

  1. […] 共通テスト対策問題パック:河合塾版【難度や使用時期】河合塾から出版されている【共通テスト対策問題パック】の特徴やレベル設定、使用時期などをまとめていきます。 直前期だか […]

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